聖明園
母は青梅の里「聖目明園」に17年間お世話になりました。
此処は、全国でも珍しい盲人用の老人ホームです。
急に(緑内障)失明した私には日常の動作に不安がありそれは恐怖に
近いものでした・・・園内には生まれつきの盲人から糖尿性の白内障
の盲人まで安全に歩行の出来る生活環境が整っています。
最後は私が連れ出すまでは冷房温度「25度」の個室で日に3度の配膳(おにぎり)
が手に届かない床の上に置かれた状態で一人寝ていました
定員がオーバーな状況で職員が少ない現状ではありますが
「見殺し」にされていた感は否めません。
聖明園で詠んだ川柳です。
ホームでの生活の一端が見えるかと・・・・アップしてみます。
☆ 特養のベッドの白さ 窓の雪 <NHKのコンクールで選に入りました。>
☆ 特養は 目くそ鼻くそ笑うとこ <シニカルな母らしい一句です>
☆ 盲老を預けて家庭丸くなり <淋しい気持ちが想われます>
☆ 粗大ごみ 置き場捨て場に困り果て
☆ 聞きベタに腹を立ててる 話ベタ
☆ 宵寝して 深夜のラジオ 老い楽し
☆ 耳だけは達者 世間が煙たがる
☆ 秘めた悪 そ知らぬふりも年の功
御嶽山・山頂