大正6年10月20日生まれ(88歳) 
北海道旭川市出身

趣味・旅行・川柳・スティックボール
緑内障にて視力右目0.04 左目失明
亡くなった私の母が、家中のボロを集めて縫い始めたのは80歳の時でした。                  
もう先が長くないと思った母は、自分の着物を整理・・・
良いものは人様にあげて、繕いが必要なものはほどいて小物
(腰紐や袋物、雑巾)に直して人様に差し上げていました。
亡くなるまでの7年間はアイロンを掛けたり、物差しでヘラをつけたり・・・
「人様にもらってもらう物は7人の器量を借りて娘を嫁に貰ってもらうのと同じだ」       
と言いながら一つ一つ手を掛けておりました。
たかが雑巾ではありますが、私も今そっくり同じ事をしているのに苦笑致します。
死ぬまでに1万枚を・・・と目指しておりますが、只今目標の半分位現在6556枚・・・
日々枚数を重ねております

物を大切にしたいという気持ちが何よりですが、手先を使うのはボケ防止にもなります。
又、ささやかながら人さまのお役に立てるという嬉しさもございます。
雑巾を縫うときは、縫う前にすべて手洗いをして、柔軟剤をかけ柔らかくしておいてから、
一旦縫い目をかみそりでほどき、余分な重ね目が出ないように一枚一枚縫っております。
小さいお子さんの手に負担の無いように、できるだけ絞りやすくを念じて縫っております。
この年まで、よたよたとし始めては居りますが
元気に過ごさせていただいているのは仏様のごほうびだとおもっております。
若者に言わせると化石(?)時代を生きた「棺おけ適齢期」の私でございます。


(※母が生前 自分で原稿を書いて作成した頁です。↓ は90歳の年賀状)
プロフィール
戻る